皆さんは『不動産業界』と聞くとどんなイメージがありますか?
主に不動産会社は家を買うときや借りるときにお世話になるので、もしかしたら、まだ関わったことがない方もいらっしゃるかもしれませんね。そんな不動産業界について、しっかり知って頂くためにも、今回は不動産業界未経験の筆者からみた不動産業界へ転職するメリット・デメリットを分かりやすくお伝えしていこうと思います。

 

1.不動産業界未経験から見た不動産業界のイメージとは

 

1-1.平日休み

不動産業=水曜日休み、なんてイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?実際に、不動産業界では一般的に水曜日定休の店舗が多いのは事実です。

では、なぜ水曜日定休なのでしょうか?

①管理会社のお休みに合わせている
対お客様のサービス業とは異なり、不動産業ではお客様と家主の間に入る主に仲介の仕事となり、関わるべき人も多く、横のつながりが大事な職業です。その為、管理会社に合わせて水曜日定休の店舗が多くなっています。

 

②お客様の来店しやすい日に合わせている
一般的に土日休みの業界が多いため、物件を探している方の来店は土日がメインになってきます。土日に物件が決まったお客様の契約書の準備などが月曜日に入ってきますので、あえて土日から離した水曜に休みをとっています。

他にも契約が水に流れるという話から水曜日を休みにしているなど理由はありますが、昔から水曜日定休にしている店舗は多いです。しかし、最近は水曜日定休ではない店舗も増えてきています。時代の流れとともに、平日休みのお仕事やフリーランスといったような職業で働く人が増えてきたことも関係しているかもしれません。

また、不動産業界と一概に言っても、お客様と対面で関わる不動産業だけではなく、表には見えない業務もたくさんあります。
職種によって休日は異なりますので、気になる場合には面接の前に直接会社に問い合わせておくのがいいかもしれません。

 

1-2.大変な仕事なので離職率が高い

どんな仕事でも楽なことはないとは思いますが、その中でも格段に忙しそう。労働時間が長そう。営業ノルマがあるのではないか。そんな意見がとても多いのが不動産業界です。


では、離職率を見てみましょう
平成30年における不動産業界・物品賃貸業界の離職率は13.7%。
全業界の平均値は14.6%ですので、実は不動産業界の離職率は平均を下回っています。
ちなみに離職率が一番高かった宿泊業・飲食サービス業は26.9%ですので、この数字をみて頂くと不動産業界の離職率が高くないことがお分かり頂けたのではないでしょうか

ただ、離職率はあくまでもデータに過ぎません。
想像していた業務と違った。人間関係がうまくいかない。仕事が忙しすぎて辞めたい。そんなことにならない為にも入社前にしっかり、自分が働く会社や業界についてしっかり学んでおくことが大切です。

 

1-3.勉強することが多くて、入社してからも大変そう

まず、不動産業界で働くにあたって資格は必要ありません。なので、働くために資格取得に追われることはありませんのでご安心下さい。
ただ、不動産会社として営業するにあたり店舗のスタッフ5人に対して1人、宅建の資格を持っている人がいなくてはなりません。
その為、宅建を持っている人と持っていない人がいた場合は宅建をもっている方が優遇される場合があります。また、資格を持っていることで、お客様から信頼してもらうきっかけになったり、自分の強みになることもありますので、無理はしなくとも余裕がある場合は働きながらでも少しずつ勉強する癖をつけるといいかもしれませんね
資格の有無によって給料がアップする場合もありますので、気になる場合は確認してみて下さいね。

 

2.不動産業界に転職するメリット


2-1.不動産業界に転職するメリット①平日に休める

先程、前途しましたが不動産業界では主に水曜日または平日休みになります。
個人的に長年平日休みの私としては、平日休みはメリットばかりですので、是非皆様にも平日休みはメリットとして捉えて頂けると嬉しいです。
社会人になってから、必ずお世話になる郵便局や銀行は土日がお休みになりますので、平日休みの場合は行くタイミングに困ることがありません。
また、街中も電車も映画館もテーマパークも平日は空いていますし、実は平日割などお得なクーポンも出ていたりします。社会人になったからこそ、学生時代に行けなかったような場所へ一人旅をして息抜きなんかもいいですね。

 

2-2.不動産業界に転職するメリット②常にステップアップできる

不動産業といってもとても広く、終わりがない業界です。
先程、お話した通り“資格”がなくても出来る職業ではありますが、“知識”がないとできない職業です。また。必須ではなくとも不動産業に関わる資格はどんどん増えています。
現状、国家資格ではないですが、賃貸不動産経営管理士の資格も国家資格化される可能性が高いと言われています。
一見、『物件探しを手伝う仕事』なんて軽く思われがちですが、物件の管理をしたり、お金にも関わることがあったり、法律の勉強をしたり、楽しさと大変さが紙一重で常にステップアップしていくことの出来る職業です。
やりがいのある仕事をしたい方、常に自分に満足せず上を目指したい方には向いている職業です。

 

2-3.不動産業界に転職するメリット③お客様の人生に関わることが出来る

なにを大袈裟な、と思いましたか?
では皆さん考えてみて下さい。あなたは一生のうちに何個自分で家を買えると思いますか?
1つ買うことも出来るかどうかわかりません。家とはそのくらい大きな買い物であり、大きな決断をしなくてはいけません。そんなお買い物に不動産会社の人は付き添うのです。
自分で決めるものでしょ?と思うかも知れませんが、大きな買い物だからこそ、購入する勇気はスタッフさんの寄り添う気持ちや声掛け一つで購入に繋がるかどうか決まってくるものですよ。
それは購入だけではありません。賃貸でも一緒です。
新婚さんが結婚して初めて一緒に住む家、子供が生まれたから前よりも広い家への引っ越し、家族と離れて心細い初めての上京、どれもお客様にとっては忘れられない思い出があるはずです。そしてその物件探しに一緒に付き添っている“貴方”のことも思い出に残っているはずですよ!
実は不動産業でも、前回の担当者さんと同じ方に物件探し手伝って欲しい。なんて言われることもあるんです。お客様の人生に関わることが出来る職業は中々ありませんので、人の人生に携わる仕事がしたいという方には向いていると思います。

 

3. 不動産業界に転職するデメリット

 

3-1. 不動産業界に転職するデメリット①景気に左右される

通常の買い物と違い、動く金額が大きいからこそ多少なりとも景気に左右されることがありあります。ただ、不景気だから売上が落ちるということでもありませんので、世界情勢を読むことも大切です。

 

3-2. 不動産業界に転職するデメリット②責任が重い

お客様にとって大きな決断になる分、後押しする言葉やタイミングも大事になってきます。いかにお客様に寄り添い、お客様が求めていることに対応できるかが重要となってきますので、先輩方の背中を見ながら実践で学んでいくのがいいかもしれません。

 

4.最後に

人間が生活していく基礎としても『衣・食・住』なんて言われたりしますよね。不動産業はこの中に含まれる『住』に関わるお仕事になります。
人間にとって必要なものであり、人間の役に立てる仕事です。だからこそ大変なこともありますが、やりがいのある素敵な職業ですので是非目の前にいる人を支える気持ちで不動産業界を盛り上げていきましょう!


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