不動産業界にチェンジをしたいと思った時に、どうしても気になるテーマが「宅建士」の資格ではないでしょうか。転職するには、まず資格からと思っていませんか?
では、転職をする時に「宅建士」を持っていないと不利なのでしょうか?確かに持っていることは面接では有利とされています。しかし、持っていなければいけないかと聞かれると、そうではありません。
今回は、不動産業界へキャリアチェンジをする時に宅建士を持っていない場合について、解説していきます。また、これから不動産業界にチャレンジする方向けに、宅建士の資格についてのご紹介もしていきますので、資格を保有していない方も宅建士の必要性について理解していくことにしましょう。
1.宅建士がなければチャレンジは難しいのか
今回ご紹介したいメインのテーマ、結論からご紹介していきましょう。
1-1.宅建士が無いと不動産業界には転職できないか?
Q:宅建士がなければ、不動産業へのチャレンジは難しいか。
A:答えはNOです。
宅建士がなくても不動産業界へのチャレンジは可能です。
しかし、同じ年齢や社歴であれば、宅建士の資格保有がある方が同業界への転職へは容易とされています。これは、資格の有無だけではなく、他の業界と同様に業務経験、即戦力と判断されるかどうかがの判断基準の1つとなるからです。
何故、こうした判断基準となるかというと宅建士を保有しているということは、不動産業界における基礎知識を保有している証明でもあり、即、宅建士特有の業務に従事することが可能の証明にもなるからです。
学生にも人気がある宅建士の資格ですが、まだまだ不動産業界における保有者は不足しているとされており、多くの企業で宅建士の資格を保有する人を募集しています。といっても、宅建士がなくても不動産業界へのチャレンジは可能です。
1-2.宅建士を保有していなくても不動産業界へチャレンジするには
企業側は、宅建士を持っている人を優遇する側面もありますが、未経験を優遇する側面もあります。宅建士を持っている方は、国家試験の狭き門を通っており宅建業界における専門業務を担当することが可能です。もしも、宅建士を持っていない、業界未経験の場合には、その可能性やチャレンジ精神を評価する側面があります。
確かに、不動産業界には独特のルールがありますが、それはどの業界でも同じことが言えます。ここ最近では、他の不動産会社を経験していない人を採用する会社も増えてきています。これは、不動産会社には、それぞれ独特のルールがあるため自社のルールになじみやすいためです。もちろん、不動産業界で働いていく中では将来的に宅建士の資格を保有することをお勧めします。
2.不動産業界が人気の理由とは?
そもそも、不動産業界を目指す人はどんな理由で業界を選んでいるのでしょうか?ここでは、転職だけではなく新卒採用においても人気である不動産業界について整理しておきましょう。
2-1.新卒でも人気の業界である秘密とは?
これから社会人を目指す新卒採用においても不動産業界の人気は非常に高い数字を維持しています。その理由は、「衣食住」については将来も仕事が無くならない。つまり安定している業界だということ。それだけではなく、営業という仕事の代名詞とも言える仕事だと思っている方が多いためです。
実際に、近年の就活事情では不動産業界の人気は上位に位置付けされており不動の人気になってきています。
転職を考える方も同じですが、「営業」という職種の中でも不動産を扱うということは、大きな金額を扱える仕事です。その取扱い商品は、一生涯で一度購入するかどうかというほど、大きな買い物と称されます。だからこそ、やりがいや達成感を感じる職種と考えられています。
2-2.何故、不動産業界への転職希望が多いのか?
選ばれる理由は新卒と似ています。異なる点は、その「やりがい」という側面、そしてチャレンジという側面を理解して挑む面でしょう。実際に、「営業」という職種を経験していく中で、より自分へのチャレンジを求める人には、最適な職業といえます。
新卒であろうと中途であろうと、サービスを受ける人にとっては大きな買い物であることには代わりはありません。
だからこそ、自分へのチャレンジを望む人が希望する業界なのです。
不動産会社には「新卒採用」「中途採用」のどちらの軸に重きを置くかを決めている企業が多いとされています。
新卒の場合には、一から育成をすること。中途であれば、社会人としての基礎を必須としている等、育成の軸を整理しています。転職をしたいと思うのではあれば、どちらの採用に重きを置いているかを予め調べることも転職を成功させる上で大きな要素となります。所謂、企業分析をするということです。
3.不動産業界と宅建士の関係
では、今度はもう一度、不動産業界と宅建士の関係について整理していくことにしましょう。
不動産業界では、何故、宅建士の資格を目指すことになるのでしょうか?
不動産業界で働く上では、宅建士はセットとして考えられます。しかし、医師とは異なり、宅建士を持っていなくても不動産業界で勤務することは可能です。
では、どうして宅建士を目指すことが大前提とされているのでしょうか。
それは、不動産取引において「重要事項説明」と呼ばれる専門家だけができる業務(専従業務)があるからです。
簡単に言えば、不動産(売買仲介、賃貸仲介ともに)取引における契約時において、宅建士と呼ばれる資格保有者だけができる業務があるためです。この部分については、宅建士を持っていなければ担当することができません。
現在では大学生や主婦など、不動産業界で働いている方以外も多く受験する宅建士ですが、合格率は「15%前後」と資格試験の中では「中の上」と称されます。
企業は、この業務を出来る人が多いほど、業務拡大が可能になってきます。というのも処理出来る契約が大きくなるためです。また、ここ最近ではメジャーとなった資格であるが故に、顧客側も当然ですが宅建士という専門家にサービスを受けたいと考える傾向が強くなりつつあります。
こうしたことからも、不動産業界で働く上では宅建士は必須の資格と称されるのです。
4.まとめ
宅建士という資格は、既にその知名度も高くチャレンジする人が年々増加する資格となっています。不動産業界に転職を考える人がチャレンジを考える資格が宅建士です。冒頭でご紹介していますが、宅建士を持っていなくても不動産業界にチャレンジをする事は可能です。
しかし、将来的には目指しておきたい資格です。不動産業界に飛び込む為に宅建士を取ってからと考える方も多いのは実情ですが、決して簡単な資格ではないということも踏まえると、「資格を取ってから…」と考えるのも方法ではありますが、まずは企業へエントリーしてみることも方法だということをご理解頂きたいと思います。
不動産業界は、まだまだ拡大しているマーケットとして定義されており、多くの企業で人材の増員を計画しています。
だからこそ、今、チャレンジしたいと思った時に行動を起こすことも大事です。
不動産業界に飛び込みたいと思う理由は様々です。夢を叶えるには、行動を起こすこと。これが最も近道だということです。