不動産業界への転職を考えている方の中には、不動産売買の営業になりたい方も多いのではないでしょうか。
人と接する機会が多く、お客様から契約が一つ取れるたびに、大きなやりがいを感じる職種でもあります。
人当たりがよく話上手な方は、不動産売買の営業に向いている傾向が高いです。
今回は、不動産売買の営業への転職とは、心構え、知っておきたいポイントについてご紹介いたします。
◆不動産売買の営業の仕事とは
不動産売買の営業は、お客様に物件を勧める仕事内容が頭に浮かぶ方も多いはずです。
さまざまな仕事内容があるため、転職したい方は熟知しておくことが大切です。
ここでは、不動産売買の営業の仕事内容についてご紹介いたします。
お客様へ不動産の物件を紹介する
1つ目は、売り出し中の一軒家の住宅、マンションなどを、お客様に売ることです。
お客様の要望に沿った物件の紹介を行い、購入する上でメリットとなる部分、おすすめポイントを伝えていきます。
対面でやり取りすることはもちろん、メールなどで問い合わせをいただくことも多いです。質問や疑問点には、素早く的確な回答を行うことが重要になってきますので、例えば「休日なのにお客様から連絡が来てしまい電話を一本することになった…」ということもあるでしょう。
また、お客様と現地で待ち合わせをして物件の紹介を行うこともあれば、店舗にお越しいただいたお客様と一緒に電車や車で物件に移動して紹介を行うこともあります。そのため、求人によっては自動車免許が必須条件に含まれることもありますので、自動車免許を持っていない場合は求人内容を注意して確認しておくといいでしょう。
不動産物件を詳しく調査
2つ目は、売り出し中の不動産物件をチェック、登記の確認、近辺への聞き込みです。
営業は、不動産を人に勧める立場となるため、誰よりも物件について詳しくなければなりません。自分でも「この不動産物件を買いたい」と思えるように、おすすめできるポイントの確認、ライフラインについても支障がないか、念入りなチェックを行います。
また、近辺に立つ建物をいち早く知ることで「大型商業施設が建設される予定のため、家族層向けだな」などと、売り出すターゲットを絞りやすくなります。
実際に足を運ぶことで、事前情報だけではわからない、リアルな感想を肌で感じられることがあるでしょう。
不動産業者との話し合い
3つ目は、他社の不動産業者と念入りな打ち合わせを行うことです。
不動産売買の営業は、お客様以上に業界の仕事仲間と関わる機会が多くなります。
買い手、売り手の要望をうまくまとめるのも大切な仕事のうちの一つです。
「この建物を紹介してほしい」「あの物件は見学することができる?」とお客様から、近辺にある他社の物件を名指しされる場合、プロの立場から仲介に入ります。お得意様であるほど、最終フォローまでしっかり行うと、次回の契約にもつなげられる期待が持てるでしょう。また、金額が大きい不動産物件であるほど、話し合いの場も回数を重ねます。
◆不動産売買の営業に向いている人
不動産売買の営業は、第一印象が良いイメージの方が重宝されます。
転職する上で向き不向きもある職種のため、自身の性格を照らし合わせて、考えていくことが大切です。ここでは、不動産売買の営業に向いている人の特徴についてご紹介いたします。
人と接することが好き
1つ目は、人と関わることが得意、人見知りしない方です。不動産売買の営業は、とにかく人と接する機会が多いため、お客様をはじめ、管理職、他社の不動産業者と良好な関係を保つ必要があります。
一日のスケジュールが忙しい日は、お客様に物件を紹介する仕事から、不動産業者との話し合いをする場面など、たくさんの人と関わります。会う人ごとに、素早く気持ちを切り替えて接客ができる方も重宝されるでしょう。
時にはクレームを処理したり、一向に契約の話が進まない場面にアドバイスを投げ入
れたりする必要があります。人と接することで元気をもらえるバイタリティー溢れる方こそ、不動産売買の営業に向いてると言えるでしょう。
プレッシャーがやる気になる
2つ目は、負けず嫌いで、焦りや悔しさをエネルギーに変換できる方です。
不動産売買の営業は、「お客様から契約数がいくつ取れたか」という、実力がものをいう世界のため、一つも契約数が取れないで何か月も過ぎた場合、劣等感を感じたり、社内で居心地が悪いと感じてしまうこともあると思います。また常に良い結果を維持することは困難と言えますが、良い月があった次の月に成果が悪くなったとしても、成果の悪い日が続いたとしても、どんな時でも我慢強く辛抱する気持ちを持つことが大切です。
メンタルが強く、プレッシャーこそ頑張ろうとした前向きな気持ちにつなげられるという方が不動産売買の営業に向いているでしょう。
不動産関係に興味がある
3つ目は、不動産に関する分野に強い関心がある方です。
不動産売買の契約を取る上で、お客様から「物件の相場、住宅ローン、税金面」など、わからない点を質問される機会が多く、素早く的確な回答を行う必要があります。
しどろもどろになる場合「この人に任せて大丈夫かな」とした不安を与えやすいです。
プロとして不動産分野の知識を習得し続ける好奇心を持つ方ほど、不動産売買の営業に向いています。
◆不動産売買の営業に転職するために必要なこと
不動産売買の営業に転職する場合、自身の強みとなる部分を活かすことが大切です。
求人情報に応募する上でも、目に留まりやすいメリットがあります。
ここでは、不動産売買の営業に転職するために必要なことについてご紹介いたします。
転職理由を明確にする
1つ目は、なぜ不動産売買の営業に転職しようと考えたのか、しっかりとした理由を持つことです。「なんとなく」の気まぐれが理由で転職しようと考えても、良い結果につなげることは難しいです。不動産売買の営業は実力がモノをいう世界でもあるため、働く上で強い覚悟が必要となります。横のつながりが密となる職種でもあるので、人間関係の構築も大切となります。
不動産売買の営業は、高収入を目指せる以上、楽な職種では決してありません。
「何故、働きたいと感じたのか」魅力的に感じた部分をしっかり編み出し、今までの職歴・経験を活かせるポイントをまとめていきましょう。
資格を取得する
2つ目は「宅建」の資格を取得することです。
大手企業に転職を考えている方ほど国家資格の取得は有利になる場合が多く、働く上で強い自信にもつながります。未経験からの転職であるほど「不動産業界で働く覚悟がある」とした見方もしてもらえます。
会社によっては、資格手当を支給している部分も特徴的です。
他にも不動産業界で活かせる「宅地建物取引士」「マンション管理士」の資格を取得する方法もおすすめです。
目指すべき未来像をしっかり持つ
3つ目は、不動産売買の営業になった際の最終目標を見据えておくことです。
キャリアを積んだ後独立を考えているか、不動産に関連した別な職種で働くつもりなのか、未来像をしっかり持ちましょう。
不動産売買の営業は、多くの契約数を取れたもの勝ちの世界でもあるため、鳴かず飛ばずの場合、居心地が悪く感じることがあります。調子が悪い時でも「経験を積むのを目標にしている」「将来は不動産を管理する職種に就く」と、気持ちがぶれることなく仕事ができます。
◆まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は、不動産売買の営業の仕事、転職する際に気をつけるポイントについてご紹介いたしました。
不動産売買の営業は、お客様へ不動産を紹介する、不動産物件をチェックする仕事内容が挙げられます。人と関わる機会が多い職種のため、コミュニケーション能力が高い方ほど向いていると言えるでしょう。自身が勧めた不動産物件の契約が取れた場合、大きなやりがいを感じることが多いです。
転職を志す場合「宅建」の資格を取得すること、目指すべき未来像を明確にすることが大切です。