あなたは売買仲介営業がどんな仕事内容か知っていますか?
これから不動産業界に転職する時、仕事内容や転職するメリット、注意点などを知っておく必要性があります。かなりの知識が必要になるので、転職エージェントなどを利用して効率良く転職活動を行うのがおすすめです。
それでは、売買仲介営業に転職したい人に向けた仕事内容やメリット、注意点などをご説明しましょう。
1.売買仲介営業とはどんな仕事?
売買仲介営業とは、基本的に一戸建てやマイホームといった不動産物件に住みたいと考えている人に対して後押しすることです。物件の確認や広告作成、物件の案内、売買契約からローンの申込み、物件の引っ越しなど業務内容は非常に多くあります。
不動産に関わる物件であれば何でも紹介・仲介するのが売買仲介営業の仕事ですが、実に多忙を極める仕事だと言えるでしょう。上述した仕事内容は基本的に自分一人で行わなければならず、未経験でもなければほとんど教えてもらえることがありません。
最終的に仲介手数料を得ることが目的ですが、そのためには物件の魅力を上手にお客様に伝えることが何よりも重要です。魅力が伝わる話術はもちろん、事前情報を仕入れてプラスになることをしっかり伝えなければなりません。
しっかりとした対応が求められる以上、とても過酷でハードな仕事だと言えます。
1-1.売買仲介営業に求められること
売買仲介営業に求められるのは、まさにワンマンでもやっていけるほどの知識です。上述したように未経験者が売買仲介営業に転職した場合は幅広い知識が吸収できますが、経験を積んでくるとあまり教えてくれなくなる傾向にあります。
物件を紹介して購入されたら引き渡しまで行いますが、最初に物件の魅力を上手に伝えるために事前に対象となる物件の良いところや悪いところを調べてまとめておかなければなりません。物件を紹介する以上、メリットばかり話していては悪いところを説明してくれないと思われて逆に信頼に欠けるようになってしまう可能性があるでしょう。
お客様が自分の紹介した物件に長く住むことを考えると、そこで説明していないデメリットが発生すれば契約詐欺だと思われかねません。真摯にメリットだけでなくデメリットを説明してこそ真に信頼される業者になり得ます。
お客様に物件の魅力を説明する前に、いかに物件に興味を持ってもらえるかどうかも重要です。家の内観や外観を撮影して文章で魅力を伝えたり、インターネットやチラシでこんな魅力的な物件があると広告でアピールする技術が求められます。
お客様が物件に興味を持ったら、さらに魅力を上手に伝えつつローンの仮審査を行い、売買契約を行ってローンの本申込みから引き渡すのが一連の流れです。
この時、不動産の知識はもちろん住宅ローンの控除を初めとするローンの知識、固定資産税を初めとする税金の知識、各種保険に関する知識など幅広い知識が必要です。
まさに不動産のスペシャリスト、プロフェッショナルとして働かなければならないでしょう。
2.売買仲介業者になるには何が必要?
売買仲介業者になるために必要なものは何もありません。つまり、未経験でも売買仲介業者になることは十分できます。ただし、やはり専門性や様々な知識、経験、技術が必要なので経験があるに越したことはありません。
不動産の知識やローンの知識、営業経験などの経験を積んでいる人ほど転職に有利になるでしょう。ただ、未経験でも売買仲介業者になることはできるので、働きながらでも知識を得ることができます。
資格を取得していることで転職しやすくなることから、不動産取引の専門家である宅建士の資格を取得しているとさらに転職しやすくなるでしょう。また、多種多様な人とコミュニケーションを取ることが得意であったり、不動産が好きな人、金融知識を持っている人、臆さず人と話せる人などが売買仲介業者に向いています。
売買仲介業者は基本的に人と物件を繋ぐ役割を持っているので、不動産が好きな人は物件を魅力的に伝えやすくなりますし、人と積極的にコミュニケーションが取れる人は自然とお客様と打ち解けやすくなるので信頼されやすくなります。
自分の得意なことを活かして売買仲介業者に転職するのがおすすめです。
3.売買仲介業者に転職するメリットとデメリット
売買仲介業者に転職するメリットやデメリットは多くあります。売買仲介業者はやることが非常に多いですが、その分やりがいが感じられる仕事です。しかし、一線級で活躍できるようになるまでが大変な職業でもあります。
それでは、売買仲介業者に転職するデメリットについてご説明しましょう。
3-1.売買仲介業者に転職するメリット①様々な知識が吸収できる
売買仲介業者に転職するメリットの一つとして挙げられるのが、様々な知識が吸収できることです。既に一部の知識や経験を積んでいる人でも、売買仲介業者における知識量は凄まじいです。不動産の知識はあっても人とのコミュニケーション能力を身に付けることもできれば、様々な物件の情報を仕入れるうちにそれぞれの物件の魅力に気づく観察眼を鍛えることもできるなど多くのメリットがあります。
特に未経験は何にも染まっていない真っ白な状態なので、覚えることは多くあったとしてもそれらの知識が無駄になることはありません。全ての知識が全て役立つと言っても過言ではないため、未経験者でも積極的に知識を学ぶことができます。
3-2.売買仲介業者に転職するメリット②人間性で評価されることも
売買仲介業者で評価されるのは知識などだけではなく、人間性も高く評価される傾向にあります。つまり、売買仲介業者として豊富な知識を身に付ける時間が限られていたとしても、人間性が高ければお客様とのコミュニケーションも円滑にできるので重宝されやすくなります。
知識はもちろん大事ですが、持ち前の人間性を活かすことができれば契約に結び付くチャンスは必ずあります。
3-3.売買仲介業者に転職するデメリット①契約が取れないと実力不足と判断されてしまう
売買仲介業者に転職するにあたって未経験者が仕事を行う場合、なかなか契約に結びつかないというデメリットがあります。売買仲介業者は契約されて初めて成果に繋がるため、そもそも契約に結び付かなければ容赦なく実力不足の判を押されてしまうでしょう。
結果が出せなければ意味がないので、いかに早く知識を仕入れて勉強できるかが勝負所です。
3-3.売買仲介業者に転職するデメリット②仕事と勉強を両立させなければならない
必要な知識を学ぶためには、基本的に仕事と勉強を両立させなければなりません。しかし、売買仲介業者は営業で疲れて帰ってきた後に必要な知識を覚えなければならないなど、非常に忙しいでしょう。必要な知識を学ぶとはいえ、仕事と勉強を両立させる意思を持つことが大切です。
4.まとめ
売買仲介業者は幅広い知識や経験が必要な職業ではありますが、働きながらでも知識や経験が得られるので未経験でも十分働くことができます。転職するなら可能な限り不動産に関連した知識や経験を持っていること、宅建士の資格を取得していることが望ましいので、スムーズに転職するためにも宅建士の資格を取得するのがおすすめです。
仕事に慣れてきたら一人で仕事を行うことにもなるため、フットワークの軽さも求められるでしょう。