- 不動産営業に興味があるけど、どうやって志望動機を作ればいいの?
- 正直、稼ぎたいという理由で志望したいけど、それをうまく伝える方法が分からない…
- 面接で好印象を与えられる志望動機の例文が知りたい!
不動産営業の志望動機では、「稼ぎたい」という動機を単に伝えるのではなく、
「成果を出すための努力ができる」「お客様のニーズに応えながら収入アップを目指す」といった視点を加えるのが重要です。
実際に採用担当者に響く志望動機の作り方を理解し、適切な表現を使うことで、内定の可能性を高められます。
この記事では、不動産営業の志望動機を作るポイント、「稼ぎたい」をポジティブに伝える方法、
そして面接官の評価が高い例文4選を紹介します。未経験でも採用される志望動機を作成し、ライバルに差をつけましょう!
不動産営業の志望動機が重要な理由とは?
不動産営業は、不動産(戸建て住宅、マンション、土地、賃貸物件など)の販売や仲介を行うポジションです。
ただし、希望する企業によって、どのような不動産を扱うかは異なります。
志望動機は、「この会社で働きたい」という思いを表すものであるため、希望する企業に合わせた動機でなくてはいけません。
ここでは、不動産営業の仕事の特徴と求められる人物像、志望動機が面接の合否に大きく影響する理由について解説します。
不動産営業の仕事の特徴と求められる人物像
不動産は生活やビジネスに直結する重要な資産です。購入となると取引額も非常に大きくなるため、お客様との信頼関係が不可欠です。
また、不動産業界は市場のトレンドに影響を受けやすく、常に最新の情報を把握し柔軟に対応しなくてはいけません。
さらに、不動産営業は成果主義を掲げる企業が多く、目標達成のためには地道な努力も必要です。
そのため、不動産営業に求められる人物像は以下のとおりです。
コミュニケーション能力が高い
柔軟性と行動力がある
情報収集能力に長けている
責任感がある
目標達成能力がある
このような特長がある人は不動産営業に向いているでしょう。
志望動機が面接の合否に大きく影響する理由
志望動機は、「応募先の企業で働きたい理由」を具体的に述べるものです。
なぜなら、志望動機を通じて応募者がその企業や職種に、どれだけ熱意を持っているかが判断できるからです。
そのため、面接の合否にも大きく影響します。
内定を勝ち取るためには事前に業界への知識を深めつつ、応募する企業の事業内容や特徴をおさえた志望動機にしなくてはいけません。
採用担当者は志望動機から以下を判断します。 熱意や適性 業界や企業への理解度 将来性や成長意欲 特に未経験者で入社を希望する場合、過去の経験よりも熱意や適性、成長意欲が重視されます。
不動産業界を志す理由だけでなく、応募する企業の情報をしっかり把握し、それらに合った熱意や成長意欲をアピールしましょう。
「稼ぎたい」をポジティブに伝える志望動機の作り方
仕事を探す際、「稼げる仕事を探す」人は多いと思います。
しかし、志望動機に「稼ぎたいのでこの仕事を選んだ」と伝えるだけでは不十分です。
稼ぎたい思いを伝えるだけでなく、採用担当者に説得力のある内容にする必要があります。
ここでは、説得力のある伝え方と、「稼ぎたい」をアピールするための3つの工夫について紹介します。
ただ「稼ぎたい」だけではNG?説得力のある伝え方
不動産営業は高額商品を扱うことが多いため、顧客との信頼関係が非常に重要です。
「稼ぎたい」という志望動機だけでは自分本位な印象を与え、顧客のニーズや満足度、企業への貢献を軽視していると思われてしまうからです。
本心として「稼ぎたい」という気持ちがあったとしても、あくまで成果の対価と表現し、どのような意気込みや姿勢で仕事に取り組むかを伝えると良いでしょう。
仕事に対する思いや姿勢を伝えることで、採用担当者も入社後がよりイメージしやすくなります。
「稼ぎたい」をアピールするための3つの工夫
「稼ぎたい」をストレートに伝えるのではなく別の表現でアピールすると、良い志望動機や好印象につながります。
特に以下の3つを意識すると良いでしょう。 成果にこだわる姿勢を強調する お客様第一の考えを持つことを示す 具体的な努力や工夫の姿勢を伝える それぞれ紹介します。
1. 成果にコミットする姿勢を強調する
「稼ぎたい」をアピールするために、成果にコミットする姿勢を強調しましょう。なぜなら不動産営業は、成果が給与や評価に直結する実力主義の世界だからです。
「稼ぎたい」という動機を、具体的な目標達成への意欲と結びつけることで、採用担当者に「結果を出すために努力する人」という印象を与えられるはずです。
イメージしやすいように数値目標や長期的ビジョンと結びつけて説明すると、より説得力が増すでしょう。
2. お客様第一の考えを持つことを示す
「稼ぎたい」をアピールするために、お客様第一の考えを示しましょう。不動産取引はお客様の人生に大きな影響を与える仕事です。お客様第一の姿勢を示すと、お客様との信頼関係が築ける人材であることを印象づけられます。
また、お客様の視点に立った提案は顧客満足度やリピーターの獲得、紹介にもつながるはずです。
お客様第一の考えは企業のブランドイメージアップにも貢献するため、採用担当者にも好印象を与えます。
3. 具体的な努力や工夫の姿勢を伝える
「稼ぎたい」をアピールするために、具体的な努力や工夫する姿勢も忘れないようにしましょう。
不動産業界では多くの場合、成果が重視されます。具体的な努力や工夫を伝えることで、採用担当者は成果を出してくれそうな人材かどうかイメージしやすくなります。
例えば、「前職の販売業では、チームで協力しながら1年を通して売上目標を達成してきました」というアピールは、努力を惜しまない人材という印象を与えるでしょう。
仮に今までのキャリアで成果が思い浮かばなくても、「入社後どうしていきたいか」という努力する姿勢や工夫を伝えると効果的です。
不動産営業の志望動機のポイント|採用担当者が見る4つの要素
不動産営業としての転職を成功させるために、採用担当者はどの部分を重視しているのでしょうか。転職を成功させるためには、以下の4つがポイントです。 不動産業界への興味・関心が伝わるか 営業職としての適性があるか 企業の強みや社風とマッチしているか 資格を活かした志望動機はどのような内容か
それぞれ紹介します。
1. 不動産業界への興味・関心が伝わるか
不動産業界への興味・関心を具体的に示すことで、業界について自主的に学ぼうとする姿勢がアピールできます。入社後も継続的に学習し、成長する可能性が高い人材であると採用担当者は判断するからです。
また、このようなアピールは採用担当者にとって、応募者が長期的にキャリアを築く気持ちがある意思表示とも受け止められます。採用担当者は、長期的に会社に貢献してくれる人材を求めているからです。
志望動機には、業界への興味・関心があるエピソードを示すと良いでしょう。
2. 営業職としての適性があるか
営業職としての適性があるかどうかは、採用担当者において重要な見極めポイントです。
不動産営業ではお客様の人生設計や大きな決断に寄り添う機会が多く、強い信頼関係を築くことが求められます。信頼関係を築くためには、適切なコミュニケーションスキルと交渉力が大切だからです。
また、営業職としての適性が高い人材は、長期的にも成果をあげる可能性が高いと判断されます。
中でも不動産業界は高単価の物件を扱うことが多い業界です。そのため、営業としての適性は会社の売上と発展には欠かせないのです。
3. 企業の強みや社風とマッチしているか
企業の強みや社風が、応募者にマッチしているかの見極めも大切です。マッチした人材の場合、職場に溶け込むのがスムーズであり、長期的な活躍も期待できるからです。
仮に企業の強みや社風にマッチしていない場合、早期退職のリスクが高まります。採用担当者はこのリスクを回避するためにも、マッチしているかを重視しているのです。
応募の際は企業をよく研究し、強みや社風がマッチしていることをアピールしましょう。
4. 資格を活かした志望動機はどのような内容か
志望動機に「資格を活かしたい」とあった場合、採用担当者は応募者が取得した資格をどのように実務に活かすつもりか確認します。
また、資格取得に至った経緯や、それに伴う努力も評価の対象です。採用担当者は資格取得をとおして、応募者が不動産業界にどれくらい興味・関心を持っているか知りたいのです。
「資格を活かしたい」と記載する場合は、その理由や具体的なエピソードを織り込むと良いでしょう。
不動産営業の志望動機で差をつける!成功する例文5選
不動産営業の志望動機は具体的にはどのように記載したら良いのでしょうか。志望動機を伝えるために、以下を意識すると良いでしょう。 結論 応募した理由 今までの経験や体験 意欲や展望 ここでは、上記のポイントをおさえた成功のための例文を5つ紹介します。
【例文1】賃貸仲介営業の志望動機(接客力・提案力をアピール)
私は、お客様に最適な住まいを提案する仕事に挑戦したいと考え、不動産賃貸仲介営業職を志望いたしました。(結論)
私はこれまで、販売業で培ったコミュニケーション能力と提案力を貴社で活かしたいと思ったからです。(応募した理由)
前職では、家電販売の販売業務に従事し、年間売上目標を120%達成する成果を上げました。その際、お客様のニーズを丁寧にヒアリングし潜在的な希望を引き出すことで、最適な商品のご提案を心がけてきました。(今までの経験)
賃貸仲介営業では、お客様が抱える「新生活への期待」と「住まい選びの不安」の両方に寄り添うことが重要だと考えています。(意欲)
これまでの接客経験を活かし、お客様一人ひとりのライフスタイルや価値観に合わせた物件の提案で、安心した新生活のお手伝いができるのではと思います。(展望)
賃貸仲介営業で、接客力・提案力をアピールする場合、前職での接客や提案にまつわる経験・成果を織り込むと良いでしょう。
自身の経験や成果をアピールしながら賃貸仲介営業としての意欲を示すことで、成功しやすい例文になります。
【例文2】投資用不動産営業の志望動機(金融知識・営業力をアピール)
私は、投資用不動産営業の分野でお客様の資産形成をサポートしたいと考え、投資用不動産営業を志望いたしました。
私がこれまで金融業界で培った知識と営業力が、投資用不動産営業として活かせるのではと思ったからです。
前職では、金融商品(投資信託や保険商品)の提案営業に従事し、年間契約件数でトップクラスの成績を収めました。その際、お客様の資産状況やリスク許容度を丁寧にヒアリングし、それらに基づいた最適な提案をを心がけておりました。
この経験から、顧客ニーズを引き出すヒアリング力や、複雑な金融商品の仕組みを分かりやすく説明する営業力にも自信があります。
今後、FP(ファイナンシャル・プランナー)資格で学んだ知識を活かしつつ宅建士資格取得にもチャレンジし、より一層顧客に信頼される存在として貴社に貢献したいと考えています。
前職での金融業界の経験やFP資格などがある場合、その知識と経験が不動産営業にどのように役立ちそうかアピールしましょう。
もし前職での成績や実績が示せる場合、その成果を織り込んで説得力を持たせるのも効果的です。
また、今後の展望として業界にマッチした資格取得を目指し、自己啓発に取り組む姿勢をアピールするのもおすすめです。
今までの実績にとらわれない前向きで柔軟な姿勢が評価されるでしょう。
【例文3】不動産仕入営業の志望動機(市場分析・交渉力をアピール)
私は、今まで培った市場分析力と交渉力を活かしたいと思い、不動産仕入営業職を志望いたしました。
前職では、金融機関で融資業務に携わり、不動産市場の動向分析や収益性評価のスキルを磨きました。
特に、統計データや都市計画情報を駆使した市場分析を行う中で、不動産価値の見極めや将来性の予測に自信を深めました。この経験を活かし、今後は将来有望な物件の発見に貢献できると確信しています。
また、融資交渉の経験を通じて、相手の背景やニーズを把握し、最適な提案を行う交渉力を培いました。この強みを活かし、仕入営業職として、さまざまな利害関係者と円滑にコミュニケーションを取りながら、効果的な取引を実現したいと考えています。
今後は、宅建士の資格取得も目指し、より専門的な知識を身につけることで、貴社の仕入れ実績向上に貢献したいと考えています。
不動産仕入れ営業では、地域の開発計画や市場トレンドを把握する能力が求められます。志望動機では、統計データや行政情報を活用して、市場価値を見極めるスキルを述べると効果的です。
また、今後の展望として資格の取得や、さらなる自己研鑽に努める姿勢を示すのも良いでしょう。
【例文4】未経験者向けの志望動機(成長意欲をアピール)
私は、長期的に価値提供できる仕事に挑戦したいと考える中で、不動産営業という職種を知りました。
不動産営業は、お客様の暮らしを支える重要な役割を担っていることを知り、強い関心を持った次第です。
前職では、小売業の店舗スタッフとして、お客様一人ひとりのニーズに合わせた提案を行い、月間販売目標を毎月達成しました。この経験をとおして培った傾聴力や提案力は、不動産営業でも十分活かせると考えます。
また、貴社は地域密着型の営業スタイルで、お客様との信頼関係を大切にしている点にも共感しました。
未経験ではありますが、私自身も地域情報や物件について深く学び、お客様一人ひとりに最適な住まいをご提案できる営業担当者として、早期に戦力となれるよう努力してまいります。
業界未経験の場合、前職での経験やスキルが不動産営業にも活かせることを折り込むと良いでしょう。
また、未経験というハンデを埋めるために企業への共感だけでなく、成長意欲やできるだけ早く戦力となれるよう努力を重ねることをアピールすると好感が持たれます。
【例文5】資格を活かした志望動機(宅建・FPなど)
私は不動産営業としてお客様の資産形成や生活設計を支える仕事に挑戦したいと考え、貴社を志望いたしました。
宅建士資格とFP資格を活かしたいというのも理由の1つです。
これらの取得の際、不動産取引に関する法律や契約手続きについて学ぶ中で、不動産が単なる「住まい」ではなく、資産運用や人生設計において重要な役割を果たすことを実感しました。資格取得で得た知識を活かし、お客様一人ひとりに最適な不動産提案ができる営業担当者になりたいと考えています。
また貴社は、投資用不動産や富裕層向け物件の取り扱いに強みを持ち、顧客満足度向上に力を入れている企業と知り、その部分にも魅力を感じました。
未経験ではありますが資格で得た知識も活かしつつ、今後も継続的に学びながら不動産営業として成長し、貴社の発展に貢献してまいります。
資格を活かした志望動機の場合、取得を目指す中で芽生えた業界への魅力や、志望する企業の特長や強みに共感した部分を織り込むのもおすすめです。
もし業界未経験の場合には、継続的に学びを続けて企業の成長と発展に貢献していきたいことも併せて伝えると良いでしょう。
不動産営業の志望動機でやってはいけないNG例
不動産営業の志望動機で、やってはいけないNG例もおさえておくと、より効果的です。
ここでは、ありがちな失敗例と改善方法について紹介します。
ありがちな失敗例とその改善方法
ありがちな失敗例にはどのようなものがあるでしょうか。 「とにかくお金を稼ぎたい」という志望理由 「未経験だから勉強したい」という表現 企業研究が不足している それぞれ解説します。
「とにかくお金を稼ぎたい」だけでは不十分
不動産営業は顧客の人生に大きな影響を与える重要な仕事です。「とにかくお金を稼ぎたい」という金銭的な動機だけでは、顧客のニーズや満足度、企業への貢献を考えていないと思われてしまいます。
また単に稼ぐことだけを強調すると、より高い給与を提示する他社に転職する可能性があるのではと、採用担当者は感じるかもしれません。
企業は長期的に貢献できる人材を求めているため、「とにかくお金を稼ぎたい」という収入面だけをアピールする表現は控えましょう。
「未経験だから勉強したい」では採用されにくい
「未経験だから勉強したい」という志望動機では具体性に欠けるため、好ましくありません。「勉強したい」という意欲は悪くありませんが、何を学びたいのか、どのように学ぶのかが明確ではないため、採用担当者に熱意や将来性が伝わりにくいからです。
また、「勉強したい」という志望動機では企業への貢献意欲も感じられません。採用担当者は即戦力でなくても、「入社後にどのように会社の利益や顧客満足度向上に貢献できるか」が知りたいからです。前職で培ったスキルや企業に貢献できる点を示すのが重要です。
企業研究不足がバレる志望動機
企業研究不足は、応募する企業への興味や熱意が不足していることを露呈してしまいます。また、企業の理念や特徴を理解せずに志望すると、入社後のミスマッチにつながる可能性があります。これはお互いにとって、最も避けたいリスクです。
企業の研究は「なぜこの会社に入社したいのか」を採用担当者にアピールをするためにも重要です。
企業の公式サイトや採用情報だけでなく、業界ニュースや口コミなども参考にして、情報収集しましょう。
まとめ:不動産営業の志望動機を作成し、内定を勝ち取ろう!
不動産営業の志望動機は、採用担当者が自社に合う人材かどうかを判断するためにも非常に重要です。
単に「稼ぎたい」と伝えるのではなく、不動産業界への興味や営業職としての適性、志望する企業を選んだ理由など、多角的に織り込む必要があります。
志望動機を作成する際は、以下を意識しましょう。 志望動機を作成する際のポイント 採用されるためのアクションプラン
それぞれ解説します。
志望動機の作成ポイントを再確認
志望動機を作成する際は、以下のポイントをおさえましょう。 不動産業界への興味・関心 お客様の窓口となる営業職としての適性 今までのキャリアや経験と社風のマッチング 資格がある場合、資格が活かせること 上記の内容を断片的に伝えるのではなく、関連付けて記載すると良いでしょう。
採用されるためのアクションプラン
効果的な志望動機を作成するために、以下のアクションプランを実施してみましょう。 業界の仕組みやトレンド、企業の特徴(地域密着型、投資用物件など)を調べる 応募する職種に活かせる強みや経験を洗い出す 前職のキャリアで培った実績を洗い出す 資格がどのように活かせるか具体例を出す 今までの経験や、採用担当者が自社においての活躍がイメージできるような内容を洗い出し、志望動機に反映させましょう。
これらのポイントやアクションプランを実践して、ぜひ不動産営業への転職を成功させてください。