興味があり、転職を考えている方も多いのではないでしょうか。
ただ、具体的に「売買仲介が扱う商品は?」「仕事の難易度は?」と疑問を持たれる方も多いでしょう。
本記事では、売買仲介の仕事の難易度や内容、転職難易度まで説明していきます。
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売買仲介の難易度は取り扱う商品によって異なる
売買仲介の難易度は、取り扱う商品によって以下のように異なります。・【難易度 中】居住用不動産
・【難易度 高】事業用不動産
・【難易度 高】投資用不動産
以下、詳しく説明します。
【難易度:中】居住用不動産
マイホームなど居住用不動産を商品として扱う売買仲介も決して簡単な訳ではありませんが、投資用不動産や事業用不動産などと比べると難易度は低いといえます。居住用不動産を求める人は「必要であるから求めている」人が一般的。
一方、投資用不動産や事業用不動産は興味はあるがわからない、興味もないし知りもしない人に対してアプローチしていくことが多いことが、理由の一つといえるでしょう。
【難易度:高】事業用不動産
事業用不動産の売買仲介は、一般的にBtoBとなるために取り扱い金額も大きく、基本的にシビアで難易度の高い取引となることが多いです。BtoB営業は、一般的に新規開拓よりも既存の顧客から引き続き案件をもらう継続営業が多いといわれます。
対法人となる為、取引金額も大きく、継続した取引を更に継続させる為の信頼関係の構築や、対人スキルが必須といえるでしょう。
【難易度:高】投資用不動産
投資用不動産の販売は、BtoCとBtoBの両方があります。BtoCの場合でも、居住用不動産と比べると衣食住のような必要なものを販売するのと比べて、より、説得しながら販売するスキルが求められます。
さらに、一般的にBtoCよりBtoBの取引の方が取扱高が大きくなりやすく、より難易度は高くなるでしょう。
売買仲介の仕事とは?
ここでは、売買仲介の仕事について解説します。具体的には以下3つの項目に分けてみていきましょう。
・賃貸仲介と売買仲介の違い
・客付けと元付けの違い
・売買仲介の仕事の流れ
賃貸仲介と売買仲介の違い
売買仲介についてご説明する前に、賃貸仲介との違いを見てみましょう。大きな違いとしては、扱う物件の違いです。
賃貸仲介が賃貸用物件を扱うのに対して、売買仲介では中古戸建てや分譲物件を扱うのが一般的。
また、取引額や手数料も大きく異なります。
まず、賃貸仲介の仲介手数料は以下のようになるのが一般的です。
賃貸仲介の仲介手数料=賃料の0.5カ月分~1か月分
賃貸仲介が扱う取引物件の家賃は~10万程度が一般的です。
仮に家賃が10万円だった場合、1回の取引で受け取れる仲介手数料は5~10万円となります。
一方、売買仲介の仲介手数料は以下のように上限が定められています。
売買仲介の仲介手数料=売買価格+3%+6万円+消費税
売買仲介は1件で取り扱う額が大きく、例えば居住用不動産で3,000万円の物件だったとしても、3,000万円×3%+6万円+消費税=105.96万円を受け取れる計算です。
これが、事業用不動産や投資用不動産の場合、1億円を超えることも珍しくありません。
仮に1億円の物件を仲介する場合、1億円×3%+6万円+消費税=336.6万円となります。
このため、事業用不動産や投資用不動産を取り扱う営業の場合、2~3ヶ月程度に1件の契約を成約させれば十分とされることが多い一方、賃貸仲介は1ヶ月に数件は契約しなければ自分の給料を稼げません。
客付けと元付けの違い
不動産売買には、客付けと元付けの2つがあります。客付けとは、家や土地などを購入したい人(買主)を見つけて、購入に至った場合には手数料を得ること。
元付けとは、家や土地などを売りたい人(売主)を見つけて、売却に至った際には手数料を得ること。
売買仲介の仕事をする場合は、客付け側なのか、元付け側なのかも意識しておくのがおすすめです。
例えば、居住用不動産の売却であれば、客付けはこれから家を購入する人、元付けは家を売却したい人という違いがあります。
仮に建売住宅を売却するような場合だと、元付けはハウスメーカーや工務店を相手に営業することになるのです。
これが投資用不動産、事業用不動産になると、元付け側はより密接に売主(基本的に法人や個人事業主)と関係を築かないといけないことが多いでしょう。
なお、売買仲介の場合、売主と買主の両方の仲介を担当することもあります。
こうしたケースのことを業界用語で両手仲介と呼びます。
両手仲介の場合、売主側からも、買主側からも仲介手数料を受け取ることが可能です。
売買仲介の仕事は手数料収入の〇%が給料に反映されるといった形になっていることが多いため、こうした意味でも、客付けと元付けの違いについて理解しておくことは大切なことだといえるでしょう。
売買仲介の仕事の流れ
売買仲介の仕事の流れを簡単にまとめると以下のようになります。・仲介契約の締結
・販売活動
・売買契約の締結
・仲介手数料を受け取る
最初に売主や買主と仲介契約を結ぶ必要があります。
家を売りたい人等に対して、さまざまな方法でアプローチする必要があるでしょう。
一方、仲介契約を結べば終わりというわけではありません。
広告を売ったり、物件を案内したりさまざまな販売活動を行い、売買契約にこぎつけなければなりません。
最終的に、売り手と買い手がマッチングすると、売買契約締結となり、この時点で初めて仲介手数料を得られることになります。
売買仲介への転職難易度は高い?
ところで、売買仲介への転職難易度は高いのでしょうか?比較的転職しやすい
結論からいうと、売買仲介への転職難易度は比較的低いといえそうです。なぜなら、売買仲介の仕事は成果主義であり、やる気があり成績を挙げることができれば学歴やキャリアなどは不問とするケースが多いからです。
未経験でも転職できる可能性がある
売買仲介は未経験でも転職できる可能性があります。先述の通り、売買仲介は成績を挙げられるかどうかが見られます。
そのため、未経験であっても転職後に成果を挙げられそうだと判断されると、採用してもらうことは可能でしょう。
なお、売買仲介未経験であっても、営業経験や接客経験があるとプラスに働きます。
転職後に営業成績を挙げないと続けられない可能性がある
売買仲介は成果主義の世界であることを前述しました。キャリアや学歴など関係なく成績次第で評価や収入アップを目指せる一方、転職後も営業成績を挙げられない場合には、続けられない可能性があります。
ただ、成果を挙げたい、収入アップを目指したいと高い目標を持って働ける人にとっては、メリットが多い仕事といえるでしょう。
売買仲介に転職するメリット
次に、売買仲介に転職するメリット3点を紹介します。・高い年収を実現しやすい
・手に職をつけられる
・お客様の人生に深く関わる
以下、詳しく説明していきます。
高い年収を実現しやすい
売買仲介など不動産営業は未経験からでも高い収入を実現しやすい職種といえます。理由はインセンティブ制度を取り入れている会社が多いこと。
インセンティブ制度とは、利益の契約の割合を報酬として貰える制度なので、利益を挙げれば挙げた分だけ収入を増やすことができます。
若い世代や未経験者でも高収入を目指せる点は、大きなメリットといえるでしょう。
手に職をつけられる
不動産業界は特有の慣習などがあることもあり、一度不動産業界で知識や経験を身に付けると、同じ業界内で長く仕事をしていく方が多いものです。また、不動産業界はさまざまな分野の知識が必要ということもあり、長く仕事を続ければそれだけ知識が蓄積し、転職しやすくなるといえます。
万が一、不動産業界でうまく成果を残すことができなかったとしても、売買仲介は数ある不動産の中でトップクラスに高額な商品を扱う仕事です。
例えば、他の高額商品を販売する営業などへの転職を考える際に、プラスのキャリアとなりやすいでしょう。
お客様の人生に深く関わる
売買仲介の仕事はお客様の人生に深く関わる仕事です。お客様にとって不動産を買うということは人生の中で非常に大きなお買い物であることが多いからです。
居住用不動産の営業であれば、不動産を販売してから数十年の付き合いになることも珍しくありません。
数年後にリフォームを担当してもらったり、また購入した不動産の売却、改めて住み替えなど担当したりすることもあるでしょう。
投資用不動産であれば、営業として信頼してもらえれば、1人のお客様に対して数戸の不動産を提案して購入してもらうといったこともあります。
こうした、1人のお客様に対して深く関わる仕事に魅力を感じるという方は、不動産営業に向いている可能性が高いといえるでしょう。
まとめ
本記事では、売買仲介の仕事やメリット、転職の難易度などについてお伝えしました。売買仲介の仕事は、決して簡単な仕事ではありません。
しかし、年齢やキャリア関係なく高収入を目指すことができたり、手に職を持てたりするなど多くのメリットを持つ仕事といえます。
売買仲介への転職を考えている方は、ぜひ本記事の内容を参考にして、転職活動への第一歩を踏まれることをおすすめします。
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