しかし、実際には不動産業界にも大手企業から中小企業、零細企業など様々な会社があり、
ブラックではない会社も存在します。
働きやすい会社や業種を選ぶことで、
やりがいを感じながら楽しく働いている人も多いです。
この記事では、「不動産業界はやめとけ」と言われる理由や、
働きやすい会社の選び方など詳しく解説しますので、
不動産業界に転職を考えている人は、ぜひ参考になさってみてください。
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不動産業界はやめとけといわれる3つの理由
不動産業界といえばブラック企業、というイメージが刷り込まれるほどに厳しい業界だと認知されています。そのためか、新卒の就職活動時や転職活動時に身近な人から
「不動産業界はやめとけ」と言われてしまうことも。
まずはなぜそのように言われるかの理由を説明します。
具体的には下記の3つです。
・土日仕事のケースが多い
・顧客からのクレーム対応が大変
・考え方が古いケースがある
それでは具体的に見ていきましょう。
土日仕事のケースが多い
不動産業界はお客さんの休日に合わせて仕事を行うことが多いため、土曜日や日曜日は仕事で平日の火曜日や水曜日に休みを取ることが一般的です。
土曜日や日曜日に仕事が休みのお客さんが多いため、
土曜日や日曜日にはお客さんとの面談が入ることが多くなるでしょう。
また急な対応が発生し、業務時間外に残業対応をしなければならない場合もあります。
お客さんの都合に合わせて動くため、自分で休みをコントロールしにくい業界です。
そのため、土曜日や日曜日が絶対休みの方からすると、
休みがコントロールしにくい不動産業界はやめとけという言葉につながります。
しかし、大手の不動産デペロッパーや不動産管理会社は土日祝が休みの場合が多くなります。
また、オフィス仲介営業なども法人様を相手にする仕事ですので土日休みが基本となります。
そのため、土曜日や日曜日に休みを確保したい人はデペロッパーや管理会社、
オフィス仲介営業など業種や職種を絞って転職を行うと良いかも知れません。
併せて読みたい!
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顧客からのクレーム対応が大変
不動産業界は売買営業や仕入れ営業など職種に関わらず、高価な商品を扱います。そのためお客さんも契約する前は真剣に検討を行いますので、
不安があったりクレームが多くなってしまいます。
また管理会社だと、入居者からの不満に対する対応を行わなければなりません。
例えば、設備の故障や水漏れ、騒音など多種多様なクレームが時間関係なくやってくるため、
コツコツとクレーム対応を行っていく必要があります。
休日や業務時間外にクレーム対応を行わなければならないのは、かなり大変です。
クレームが好きという方はいませんので、そうすると不動産業界大丈夫?と心配になるでしょう。
しかし、人と関わる仕事にはクレームはつきものです。
また、最近では休みの日は電話は会社に置いていていい、
チーム制で動くので自分が休みの日は別の人が対応してくれるという会社も増えてきておりますので、
転職の際に休みの日のクレーム対応について質問をしておくといいでしょう。
考え方が古いケースがある
不動産会社によっては考え方が古いケースもあります。例えば、残業の考え方やIT化の遅れなどです。
こちらはイメージ通りなのですが、不動産業界は未だにFAXでのやり取りが多く、
IT化が遅れている業界です。
昔からのやり方に囚われているとやがて業務の効率が悪くなるでしょう。
そうなると長時間労働が当たり前、残業をやって当たり前という雰囲気を生み出し、
結果ブラック企業を生み出していきます。
そのイメージが定着し、不動産業界はブラックだ、
不動産業界はやめておけと言われることがあるのかもしれません。
不動産業界は昔はイメージ通りの深夜残業・休日出勤・上司の怒鳴り声といったブラック企業が多かったものの、最近では「不動産テック」と呼ばれる不動産×IT化を推進する会社も出てきており、
また働き方改革により残業時間も減少しております。
もちろん上司の怒鳴り声も鳴り響かない会社がほどんどです。
新人研修で運動会を行ったり毎朝大きな声で社訓を叫ぶなど、
昔から変わらない研修を行っている企業もいまだにありますが、
ブラック企業というわけではないので、あとは社風が自分にあうかどうかを確認していきましょう。
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やめとけと言われても不動産業界で仕事をするメリット
ハードなイメージがある不動産業界ですが、それでも不動産業界で仕事をするメリットはどのようなことなのでしょうか。
ここではその理由を下記にて2つ紹介します。
・頑張れば高い年収を実現しやすい
・経験を積めば長く働きやすい
それでは具体的にみていきましょう。
頑張れば高い年収を実現しやすい
不動産業界は実力主義の世界であり、成績を上げることにより、高年収を実現することができます。
給与制度は固定給に加えて、成績に応じて歩合給を支給する会社がほとんどです。
そのため、頑張って成績をあげることにより、多くの歩合給を得ることができ、
高い年収を実現することが可能です。
学歴に関係なく、実力だけで勝負でき、結果が出れば高年収も実現でき、
大きなやりがいを感じることができます。
ただし、会社や職種によって歩合給の割合が大きく異なるため、
入社前に歩合給の仕組みをしっかりと確認しておくことが重要です。
経験を積めば長く働きやすい
不動産業界で経験を積めば、長く働きやすくなります。勤務する会社が変わったとしても、それまでに培った経験を活かして働くことが可能です。
また不動産業界内でキャリアアップすることもできます。
例えば、まずは賃貸営業の経験を積みながら、不動産業界の勉強を行い、
次のステップではより高年収を狙いやすい売買営業の仕事に挑戦するというような流れです。
宅建の資格を取ることで、売買や賃貸、管理などどの分野においても活躍することができます。
営業以外の仕事も多くあるので、年を重ねてからも別の職種で働くことも可能です。
不動産業界は裾野が広い業界ですので、経験を積んでおけば、
何かしらの仕事をしながら長く働くことができます。
実は不動産業界はブラックではない?データで見る真実
不動産業界といえば、ブラック企業というイメージがついています。しかし、データで見ると不動産業界はそれほどブラックな業界ではない、
という事について理解できるでしょう。 それでは詳しく解説します。
離職率は比較的低い
令和2年雇用動向調査結果の概要(厚生労働省)によると、不動産業の離職率は14.8%です。宿泊業、飲食サービス業の離職率26.9%、サービス業19.3%、
生活関連サービス業・娯楽業18.4%、教育・学習支援業15.8%を下回っており、
比較的低いといえるのではないでしょうか。
業種ごとの違いを調べておこう
しかし、不動産業界の中でも業種によって離職率は異なります。特に離職率が高いのはマンションや住宅の営業販売職です。
非常に高い営業ノルマが設定され、達成できなければ給料が極端に低かったり、
上司から厳しく叱責されたりする会社もあるため、
思ったように成績を上げられなければ、早期に退職する人が多い業種です。
マンションや住宅の営業職は離職率が高いですが、高額の商品を扱うことのやりがいがありますし、
成果を挙げることでかなり高額の年収を実現することができます。
一方で、賃貸仲介営業や総合デペロッパーは離職率が低い業種です。
賃貸仲介営業は基本的にお客さんからの問い合わせや要望に応えていく反響型の営業スタイルが多く、
営業の負担もそこまで大きくないため、離職率はあまり高くありません。
大手不動産会社の総合デペロッパーは福利厚生が充実しているうえに、
基本的に土日祝日が休みで法人顧客を担当するため、
安定した労働環境で働くことが可能な点も魅力です。
大手企業と中小企業では、大手企業の方が福利厚生や労働環境が整っているため、
離職率が低い傾向にあります。
また、事務の仕事も営業成績に左右されないため、比較的働きやすい環境です。
不動産業界の中でも離職率の低い業種と高い業種がありますので、
あらかじめ自分が興味のある業種の離職率を調べておきましょう。
不動産業界で働きやすい会社の選び方
ここでは不動産業界で働きやすい会社の選び方を紹介します。具体的に下記の3つについて詳しく見ていきましょう。
・離職率の低い業種から選ぶ
・ホームページの内容を確認する
・インターネットで口コミを見る
離職率の低い業種から選ぶ
離職率の低い業種から会社を選ぶことで、ある程度働きやすい会社を選ぶことができます。離職率が低いということは退職者が少なく、長く勤めている人が多い業種ということですので、
当然ながら働きやすい環境が整っていると考えられます。
先程紹介しました大手不動産会社の総合デペロッパーは土日祝の休みに加えて
大手企業の充実した福利厚生などの条件があり、かなり低い離職率です。
また賃貸仲介営業は不動産業界が初めての人にも取り組みやすく、
給与などの待遇も安定していますので、離職率も低く、働きやすい環境です。
ホームページの内容を確認する
ホームページの内容はまず、免許番号を見てみましょう。また宅建業者の登録番号が何回くらい更新しているか確認することをおすすめします。
免許番号の横の「()」の中の数字は5年毎の更新の回数です。
更新が多いという事は長年にわたって不動産業を営んでいる証となります。
また、細目に更新されているかという事が重要で、
ホームページを作ったときから一度も更新されていないという会社は要注意です。
そもそも今の時代にホームページがない会社は選ばないほうがよい、
と考えた方が良いでしょう。
ブログやSNSが細目に更新されている企業だと安心です。
インターネットで口コミを見る
インターネットで会社名を検索するとたくさんのクチコミが出てくるでしょう。良い口コミや悪い口コミが多く出てくるかと思いますが、
あまりに悪い口コミばかりの会社にはよく注意しましょう。
また悪い口コミは不動産会社によって削除されている場合もありますので注意が必要です。
過去に何らかの問題を起こしていれば、書き込みがされている可能性があります。
接客態度についての評価や感謝の言葉など口コミに書いてあると信頼できるでしょう。
評判をチェックした上で、働きやすそうな会社かどうか判断することをおすすめします。
「不動産業界はやめとけ」は嘘。
不動産業界はあなたにマッチしているかも
この記事では不動産業界はやめとけ、と言われる理由や、働きやすい会社を見分けるポイントについて解説しました。
不動産業界はブラック企業のイメージが強いと思いますが、
会社や業種を見極めて選ぶことができれば、
快適な環境で仕事を行うことができる可能性が高くなります。
不動産業界で資格も取って、長く活躍なさっている方は大勢いらっしゃいます。
不動産業界で働くことに興味がある方は、
世間のイメージだけで言われる「不動産業界はやめとけ」を信じるのではなく、
一度色々な不動産会社を見てみたり面接してみたうえで
自分が不動産業界にあうのかどうなのかを考えてみてください!
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