本記事では未経験の人でも不動産営業に転職できるのか、また転職するメリットや向いている人の特徴について解説します。
不動産営業への転職に興味がある人はぜひ参考にしてみてください。
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未経験でも不動産営業に転職できる?
不動産営業と聞くと、専門性が高く難易度が高い仕事のイメージを持っているかもしれません。難しそうな仕事かもしれないけれど、未経験から挑戦してみたいと考える人もいるでしょう。
実際に不動産業界での経験や性別、年齢などが転職に影響があるのか、詳しく解説します。
未経験でも転職可能!
不動産業界は未経験でも転職がしやすい業界と言えるでしょう。成果主義の会社が多く、営業成績で結果を残すことが求められます。
そのため、入社後に営業として結果を出すことが重要です。 未経験でも結果を出せば、しっかりと報酬を得ることができます。
転職可能な年代は?
30代~40代でも不動産営業として転職することは可能です。ただし、一般的に年を重ねるほど転職の難易度は上がりやすい傾向にあり、営業として即戦力になれるかどうかを見定められます。
そのため、営業経験はなくても接客などの経験があると良いでしょう。
入社後にしっかりとした教育を受けられる不動産会社はほとんどないため、自分で仕事を覚えていく姿勢が大切です。
待っていても機会を与えられることはないため、自らが動き、現場で仕事を学ぶことが求められます。
そして、出来るだけ早いタイミングで営業として結果を出すことが最も重要です。
女性でも転職できる?
男社会のイメージが強い不動産業界ですが、女性でも転職することが可能です。ちなみに総務省統計局の資料(平成29年就業構造基本調査結果)を見てみると、不動産業の雇用人数が約120万人のうち、男性71.2万人(59.3%)、女性が48.8万人(40.7%)となっており、全産業の平均の数字、男性55.0%、女性45.0%と比べると、女性比率が低いことが分かります。
しかし、平成25年の調査結果と比べ女性比率は3%ほど高くなっており、不動産業界においても着実に女性の進出が増えているといえるでしょう。
不動産営業の仕事においては、男性よりも女性の方がきめ細かな対応が得意なため、求められやすい面もあります。
例えば、お客様に対し気配りのある丁寧な接客を行い、安心感や信頼感を得やすいと言えます。
また、物件の案内中にも柔らかい雰囲気でさりげなく気遣いなどを行うことができ、お客様から警戒されにくいという特徴もあるでしょう。
さらに日頃から家事を行っている女性であれば、家事動線や便利な住宅設備など女性目線で提案することも可能で、奥様からの信頼も得やすくなります。
今後はさらに不動産営業で女性の活躍が増えていくでしょう。
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不動産営業に転職するメリット
次に不動産営業に転職するメリットについて解説します。下記の3つのメリットについて詳しく見ていきましょう。
・手に職をつけられる
・高収入を実現できる
・短期間で出世を目指せる
手に職をつけられる
不動産営業の仕事に転職すると、不動産の専門知識や業界の慣習等を身に付けることができます。不動産の知識や、住宅ローン、税金、取引の流れなど、学ぶことは多いですが、不動産業界にいれば共通して使える知識ですので、早めのタイミングでしっかりと身に付けておくと良いでしょう。
基本的な知識や法律などはネットや本からも学ぶことができますが、営業手法やノウハウについては上司や先輩の商談に同行させてもらえると、より具体的に理解できるかもしれません。
不動産営業としてやるべきことは、どの会社でも大差はありませんので、一度不動産会社に転職し、基礎的なことを身に付ければ、その後も不動産業界内での転職はしやすくなります。
高収入を実現できる
不動産業界では経験や年齢は関係ありません。未経験でも、実績を挙げれば高収入を挙げられる点も大きな魅力です。
実績に応じてインセンティブ(歩合給)が付くことで、高収入が可能になりますが、インセンティブは各企業や職種によって様々ですので、入社前にしっかりと確認しましょう。
例えば、不動産業界では大きく下記の3種類の給与制度に分けられます。
・固定給は高い、歩合給は低い
・固定給は低い、歩合給は高い
・固定給はなし、歩合給はとても高い
不動産業界が未経験であれば、固定給が高めの給与制度を採用している会社で経験を積んでから、より歩合給が高い会社へ転職するというキャリアアップの方法もあります。
実力が付き、安定して実績を上げられるようになれば、歩合給の高い会社に転職し、実績を上げることで、より大きな年収アップが可能です。
短期間で出世を目指せる
不動産業界は出世においても経験や年齢は関係のない、実力主義の世界です。年齢や勤続年数が給料や役職に大きく影響する年功序列という考え方はほとんどなく、実績を挙げることで、出世を目指すことができます。
そのため、実績を残せば年齢が若くても昇進や昇格のチャンスがありますし、未経験でも経験年数に関係なく、短期間で出世することが可能です。
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転職前に資格を取っておくべき?
未経験から転職するにあたって、資格を取っておくべきなのか気になる方もいるでしょう。不動産営業は資格がなくても転職できる仕事なのか、また取得しておくと転職に有利になりやすい資格について紹介します。
資格なしでも転職は可能
不動産営業は資格がなくても転職可能です。異業種での営業経験や接客の経験などをアピールすることで、採用される可能性が高くなります。
そのため、未経験の異業種の人にも挑戦しやすい環境があります。
ある程度の営業経験がある人は資格の勉強に時間を使うよりも、業界に飛び込んで現場で仕事を覚える方が早く結果を出せる可能性もあるでしょう。
不動産業界の転職で有利になりやすい資格3選
不動産営業は資格なしでも転職することが可能ですが、取得しておくことで有利になりやすい資格がありますので、詳しく解説します。資格は転職時だけでなく、就職後に顧客からの信頼を得るためにも役立ちます。
下記の3つの資格について具体的に見ていきましょう。
・宅建士
・FP技能士
・マンション管理士
宅建士
宅地建物取引士の事を略して「宅建士」と呼びます。幅広い業務に生かすことができるため、不動産業界ではまず宅建士の資格取得を目指すことがおすすめです。
宅建士の資格を持っていることで、不動産の売買に関わる知識や法律、税金の知識を身に付けていることをアピールすることが可能です。
また、不動産会社にとっては、事務所に選任の宅建士を設置する人数が定められおり、従事者5人につき1名以上の宅建士を設置する必要があるため、宅建士の資格を持っていることで、より転職に有利になります。
FP技能士
FP技能士とはファイナンシャル・プランニング技能士と呼ばれる国家資格です。お金や生活に関しての知識を学び、顧客へ長期的な資金計画のアドバイスなどについて具体的に行うことができます。
そのため、FP技能士の資格を持っていると顧客の不安を取り除くことができ、住宅の販売の際に特に役に立つでしょう。
マンション管理士
マンション管理士は、マンション管理組合の運営や相談、大規模修繕工事の計画立案など、マンション運営を担っています。マンションのプロであるマンション管理士は国家資格ですが、実務経験はありませんので、資格を取得し登録すれば、マンション管理士を名乗ることが可能です。
不動産会社の中でも、賃貸業や管理業を中心に行う会社にとっては魅力的な資格であるため、所有していると転職に有利になるでしょう。
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不動産営業に向いている人の3つの特徴
不動産営業は成果が求められる厳しい世界だと言えますが、どのような人が向いているのか特徴を説明します。それでは、下記の3つの特徴について詳しくみていきましょう。
・目標達成できる方
・ポジティブに考えられる方
・お客様と長期的な関係を築ける方
目標達成できる方
不動産営業は数字で結果を出すことが重要です。 これまで、どんなに小さな経験でも、目標達成に向けて努力し、達成したことのある人に向いていると言えます。例えば「稼ぎたい」という強い思いが、目標達成への行動に繋がることもありますので、目的意識の強さも重要です。
目標達成にこだわり、やり切って、結果を出すのが好きな人にはピッタリの仕事でしょう。
ポジティブに考えられる方
不動産営業を始めとした営業の仕事は全般的に契約できる数よりも、お断りされる数の方が圧倒的に多い仕事です。その中で1件断られたからといって、落ち込んでいてはいけません。 商談が上手くいかなかった場合にはその理由を自分なりに考えて、ポジティブに捉えたうえで、次に進みましょう。
不動産営業は目標達成のプレッシャーが強く、また扱う物件の金額も大きいため、精神的なプレッシャーを強く感じる人も多いですが、ポジティブに捉え、前に進む人に向いている仕事です。
お客様と長期的な関係を築ける方
不動案営業の仕事は多くのお客様と打ち合わせを行う機会が多くあります。そして、打ち合わせを行っていくなかで、少しずつ信頼関係を構築していく必要があります。
そのため、お客様とのコミュニケーションを取るのが好きで、長期的な関係を築ける人は、不動産営業に向いていると言えるでしょう。
しっかりとした長期的な関係を築ける人はそのお客様から次のお客様を紹介して貰える可能性も高く、成功できる可能性も高くなります。
思い立ったら不動産営業職に転職しよう!
本記事では未経験でも不動産営業に転職できることや、転職するメリット、向いている人の特徴などについて詳しく解説してきました。不動産営業は異業種からの転職のハードルもさほど高くはなく、幅広く受け入れてくれる会社が多いですが、実力主義の世界であることを理解しておきましょう。
そのためにも、数字で成果を挙げることが最も重要であり、結果を出せば、年齢や社歴に関係なく活躍できる仕事が不動産営業です。
自分に向いていると思える人はぜひ不動産営業への転職を考えてみてはいかがでしょうか。
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