不動産業界の転職エージェントとしてお客様とお話していると「アセットマネジメント職に転職したい」という言葉を良く伺います。

アセットマネジメント職は、PMとして働いている中でのキャリアアップ先として捉えている方も多く、
また固定給が高く、安定して年収が高水準なことも理由の一つのようです。

今回は、現在日系大手総合不動産会社でアセットマネージャーとして働くお2人に、アセットマネジメント職に就くためのステップと、そもそもアセットマネジメントに向いているのはどんな人なのかをお伺いしてきましたのでご紹介致します!

アセットマネジメント職に転職したいけどどうすればいいの?と悩んでいる方は是非ご覧下さい!

 

アセットマネジメントの仕事内容とは

まずアセットマネジメントへの転職活動を開始する前に、アセットマネジメントがどのような仕事なのかを把握することが大切です。

お2人が話していて印象的だった言葉をご紹介致します。

「PMからAM希望の方は実際にいます。AMをやっているとPMの方と接することもありますからね。

PMの方はその時の僕たちのやっている仕事内容を見てAMへの転職を検討すると思うんですけど、その仕事は本当に沢山ある仕事の中の一部分です。

だからその部分だけをみてAMの仕事楽しそうだからAMに転職したい…と思われてしまうとちょっと入社後きついかもしれないですね・」

仕事内容の一部分だけを見て転職を決めてしまうと、結局早期退職に繋がってしまうということなのでしょう。

そのため、深く理解せずにアセットマネジメント職に転職をご検討中の方は、しっかりと仕事内容を理解することが大切です。

 

アセットマネジメントの仕事内容

アセットマネジメント(AM)とは、投資家からの資金を預かり、株式・債券・投資用不動産、その他金融資産の選定・取得から、運用・売却にいたるまでの一連の業務を行い、投資家の資産運用・管理を代行する仕事です。

かつては株式・債券への投資がメインでしたが、様々な金融商品が登場したために、投資先は多様化しています。

中でも不動産投資は重要な投資事業の一つなので、不動産業界で経験を積んだ人が将来的にアセットマネジメント業界へ転職するケースも多いです。

 

不動産アセットマネジメントとは

アセット(資産)が不動産に絞られており、投資家から不動産という資産をお預かりし、その資産を運用する仕事です。

例えば、ホステルとして運用できる不動産のマネジメントを依頼された場合、そのホステルの収益を最大化して投資家に利益をもたらせることがメインのお仕事になります。

そのためには、働く従業員の方と協力してリピート率を上げる方法を考えたり、そのホステル周辺の相場を調べて適切な値段設定を提案したりします。


アセットマネジメントの仕事内容のより詳細はこちらをご覧下さい
アセットマネジメント職への転職|仕事内容や選ばれるポイントとは

 

アセットマネジメント職に転職するためには

アセットマネジメント職は新卒で入社できる可能性はほぼ0に近く、20代でアセットマネジメント職に転職している方はごく僅かです。

しかし、アセットマネジメントの求人を見ていると、必須応募条件の部分に「アセットマネジメント職経験者」と記載されていることが多く、「じゃあどうやってアセットマネジメント経験者になればいいの…。」と悩まれる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ここからは、アセットマネジメントへ転職するための方法をお伝え致します。

 

今いる会社・職種はアセットマネジメントへ転職できるポジションなのか

現在皆様はどの業界で、どのような職種で勤務されておりますでしょうか?

今回お話をお伺いしたアセットマネジメント経験者の方は、不動産業界で営業として活躍されていた方と、不動産開発で活躍されていた方の例となります。

やはり今ご自身がいる会社・職種がなにであってもアセットマネジメントへ転職できる。というわけではありません。

アセットマネジメントになることができる会社であったり、職種がありますので、もしこの記事を読んだ後に今自分がいる場所は次のステップではアセットマネジメントにいけないと分かった場合は、アセットマネジメントに行くための1つ前の段階に転職することをおすすめ致します。

※今回は、現在不動産業界にお勤めの方で、アセットマネジメント職への転職をご希望されている方向けとなります。もし、現在不動産業界にお勤めではない場合は、少し当てはまらない可能性がございますので、まずは不動産業界に転職をしましょう。


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現在の不動産会社にアセットマネジメントの部署がある場合

現在お勤めの不動産会社にアセットマネジメントの部署がある場合は、まずは知識を身につけ、アセットマネジメントの部署の方にアピールをしましょう。というのも、アセットマネジメント職は、一歩間違えれば法律違反を起こしてしまうとてもセンシティブな職種です。どの職種でも同じですが、特にアセットマネジメント職は、些細なミスが法律違反として判断されてしまう職種であるため、「知らなかった…。」だけでは済みません。そのため、アセットマネジメント職に入るためには不動産だけではなく、法律や金融の知識が既にあることをアピールできることが大切です。

不動産の知識や法律の知識を身につけ、更にそれとなくアピールできる方法が「資格」です。私がお話を伺ったアセットマネジメント経験者の方は、不動産会社に入社して1年目で宅地建物取引士を取得。その翌年には不動産証券化協会認定マスターを取得していたそうです。

アセットマネジメント職は常に空きがあるポジションではなく、また一度アセットマネジメント職に就くとその後もアセットマネジメント職で転職をされる方が多いため、経験者同士でアセットマネジメントのポジションは常に回ってしまう可能性があります。いつアセットマネジメントのポジションが空いて、採用をかける前に声がかけられてもいいように、準備は早めに行っておきましょう。

 

現在の不動産会社にアセットマネジメントの部署がない場合

現在のお勤めの企業にアセットマネジメントの部署がない場合は、まず知識を身につけることは同じです。ただし、同じ会社で部署異動するのではなく、
①アセットマネジメント職の求人に応募し転職
②アセットマネジメント職にステップアップできる企業に転職
となり、「転職」というステップが発生します。

まず、①のアセットマネジメント職の求人に応募し転職を行う場合は、現在どの職種に就いているかが重要になってきます。例えば、不動産会社のクラウドファンディングに深く携わる部署であったり、大手金融機関での不動産ファイナンス・不動産ファンドなどの金融周りの経験であったりなどなど。このような、不動産×金融関係の業務経験がある、かつ応募企業が、即戦力採用のみではなく、ポテンシャル採用を行っているか、また面接官の方や社長とのフィーリングがあうかどうかなども重要になってきます。

②の、アセットマネジメント職にステップアップできる企業に転職する場合は、自分の中でアセットマネジメント職に就くまでのロードマップを想像しておくことが大切です。まずはアセットマネジメント職で行う業務の1つであるPM業務を行いながら、アセットマネジメント職になったときはどういう行動を取ればいいのかを考えて働くなどです。そして、面接の際に面接官の方に、自分がどういうステップを思い浮かべているのかを伝えましょう。そうすることで、PM職の中でもよりアセットマネジメント職にステップアップしやすいポジションに就ける可能性も出てきます。

PM職を例に出しましたが、不動産開発職や不動産営業職でご活躍されている方もアセットマネジメント職へのステップアップは可能です(もちろん簡単に…というわけではありませんが)。まずは当社のような不動産業界特化型の転職エージェントや金融業界特化型の転職エージェントに登録し、ご自身のご経験をお話してください。そうすることで、転職エージェントはアセットマネジメント職の求人を出している企業に連絡をし、この方があとどのような経験があれば面接してもらえるのかを聞くことができます。

 

アセットマネジメント職に転職するには

現在お勤めの不動産会社にアセットマネジメントの部署がある場合でも、ない場合でも、まず周りの方や知り合いの不動産会社の方に「自分はこういう理由があってアセットマネジメント職に就きたいんだ」という意思を伝えることが大切です。その想いを伝えることで、手助けしてくれる方やアドバイスをくれる方も出てきますし、アセットマネジメント職に紹介してくれる方も現れるかもしれません。

「アセットマネジメント職に就きたいけどどうすればいいんだろう…。」と一人で悩んでいるだけでは変わるものも変わりませんので、「アセットマネジメント職に転職したい!」という方は、周りの方や、当社のような転職エージェントにまずはご登録くださいませ!


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アセットマネジメント職に向いている人はどんな人?

ここまでは既にアセットマネジメント職へ転職をご検討されている方に向けて転職までの道筋をご紹介しておりましたが、ここからは、アセットマネジメント職に向いている人がどんな性格の人なのかをご紹介したいと思います。

 

数字が好きな方

「数字が好き」というのは、アセットマネジメント職でなくても必要ではありますが、アセットマネジメント職に向いている人と聞かれると、まず出てくるのは数字が好きな方です。というのもアセットマネジメントの仕事では、決算書や契約書を0から作成したり、稼働率を算出したり、IR情報を作成したりと業務の中には必ず数字が出てきます。また、1日6時間エクセルとにらめっこすることも日常茶飯事なため、数字から一旦離れたいからなにか息抜きの仕事を…と思っても息抜きの仕事でも数字を使うことになります。
 

コンプライアンス意識が高い方

投資家の情報は個人情報のためもちろんのこと、取り扱っている物件の情報なども全て口外禁止の内容ばかりです。お酒の席でポロっと何かを話してしまうもんなら法律違反に!仕事とプライベートをしっかりと分けられることができ、仕事の内容は仕事モードを一歩離れたら一切話さないように徹底できる方のみができる仕事です。
 

お金を愛している方

最後に、アセットマネジメント職に向いている方は「お金を愛している方」です。アセットマネジメント職で働いている方にお話を伺った際に一番印象に残っていた言葉がこちらの言葉でした。まず、アセットマネジメント職は企業や会社の規模によって多少の違いはありますが、1円単位まできっちりと合わせにいかなければいけません。大きなお金を動かす仕事でもありますので、100万円以下が端数として捉えられてしまうこともあります。そんな中でも、お金の大切さを理解し、投資家の方の資産を大切に運用していけることが重要です。
 

アセットマネジメントに転職するのは難しい

アセットマネジメント職に就くのはかなり難しく、「難しい」というのは空いているポジションがあまり多くないというだけではなく、不動産・金融・法律と幅広い知識と、量が必要なことも挙げられます。まずはアセットマネジメント職の仕事を理解し、本当にアセットマネジメント職に転職したいのかを考え、本当に転職したい!というのであれば資格取得に向け勉強を始めましょう。


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ーアセットマネジメント職の求人例ー

1.【東京】大手不動産会社でAM(アセットマネジメント)/期中管理業務
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