コロナ禍の影響でさまざまなサービスのオンライン化が進む中、部屋探しも現地へ行かずにオンラインやVR、写真を活用して内見する人が増えている。特にリモートワーク化に伴い住まいのあり方が多様化する中、転勤に伴って引っ越しを行い、そのための内見を現地に行かずに済ませる人もいるようだ。

これらの転勤・転居に関する意識を調査するため、イタンジ株式会社は「OHEYAGO(オヘヤゴー)」のTwitterアカウント上でアンケートを行い、結果を発表した。転職に伴う転居への見解、及びリモート内見に関する意見を以下の通りとなった。
 

現地に行かず部屋探しをしたい人は43.1%


転勤で遠方に転居することになった場合に、「現地に行き、自分で部屋を見る」ことを希望した人が56.9%だったのに対し、「オンライン内見」(22.5%)、「VR内見」(15.0%)、「写真」(5.6%)の現地に行かない内見を希望した人は合計43.1%に上った。

オンライン化が進む世の中で、現地にわざわざ行かなくても内見ができるサービスを使用したいという人が多くいるようだ。一方で、実際に部屋を見たいという人が過半数を占めることから、オフラインの内見が非常に重要であることもわかる。
 

コロナ禍以前より転勤に伴う転居を希望する人は約10%


全有効回答数である1,322人のうち、「コロナ禍以前より転勤に伴う転居を希望するようになった」人は約10%にあたるわずか132人であった。転居を希望する理由としては、テレワークの普及により「住む場所にこだわらなくなった」「働き方が柔軟になった」という理由や、「感染が蔓延していない自然が多いエリアに住みたくなった」などの理由が挙げられ、仕事以外の条件を優先して部屋探しができるようになったというのが大きいようだ。

一方で「コロナ禍以前より転勤に伴う転居をしたくなくなった」人は全体の約20%にあたる272人であった。理由としては、緊急事態宣言下で「都道府県をまたぐ移動そのものが推奨されていないから」(55.9%)、「家族・友人と離れたくないと思うようになったから」(55.0%)など、コロナ禍の影響が垣間見られる。

感染の心配や仕事などに伴う移動に関する理由だけでなく、人間関係やコミュニケーションを理由とする回答があるのが印象的である。

■調査概要
・調査期間:2021年9月13日(月)~2021年9月26日(日)
・調査対象:OHEYAGO Twitterアカウントのフォロワー
・調査手法:インターネット調査(Q1 ~ Q3 :単数回答式、 Q4~Q5:複数回答式)
・有効回答数:1,322

参照:PRtimes