日本財託グループは、同社に物件の管理を委託している顧客にアンケートを実施し、経済的自由(不労所得のみで日々の生活費を賄える状態)、またはFIRE(経済的自由実現の上、いわゆる早期退職まで実行している状態)を達成しているかを調査した。

経済的自由の達成には収益不動産の所有戸数や年数が一定以上必要である一方で、50代以下の達成者も多く、精神的な余裕と自身の好きな仕事ができる環境を手に入れている人が多くいることがわかった。
 

7人に1人が経済的自由を実現。4割は50代以下

調査の結果、14%(7人に1人)が経済的自由を実現しているということがわかった。また下グラフの通り、そのうち4割が50代以下である。経済的自由を達成した50代以下の半数がFIREを実現していることもわかった。
 

経済的自由、またはFIREを実現している人の収益不動産の平均所有戸数は11件であった。50代以下の平均は15件となったため、一定数の所有が必要になってくることがわかる。

また不動産投資を始めてからの平均年数は約13年となっており、一定の年数継続することも必須であることがわかる。
 

経済的自由・FIREを実現してよかったことは?


不労所得での生活を実現していることの利点として「金銭的な余裕」や「時間的な余裕」を上回って最も多くあげられたのは、「精神的な余裕」であった。「嫌な仕事をしなくなって心身ともに健康になった」「(人生の)選択肢が増えた」「利益だけでなく信念に従って行動できるようになった」というような回答が見られた。
 

経済的自由の未達成者の4割はFIREを目指すも、完全に仕事をやめない「セミリタイヤ」志望がほとんど

経済的自由またはFIREを「実現していない」と回答した人のうち、実現を目指していると回答した人は、43%であった。経済的自由達成まで何年かかりそうかという質問への回答は平均で12年後となり、最終的に目指している手取り家賃収入(月額)の平均額は49万円となった。
 

経済的自由またはFIREを達成したい人のうち、全く働かない「完全FIRE」の状態を実現したい人は14%にとどまった。「自分の好きな仕事だけで働く(セミリタイア)」という方法を目指す人が86%とほとんどを占めたことから、働かなくても良いための経済的自由ではなく、精神的な余裕をもち、自分の好きなことに費やせる時間を手に入れることを目標とする人が多くいるようだ。

■調査概要
・調査対象:同社に物件の管理を委託しているオーナー(6月末時点 8,602名)
・調査方法:任意回答 メールにてアンケートフォームを送付し、記名で回答
・調査期間:2021年6月18日~25日
・調査人数:25歳~94歳の計1254名

参照:PRtimes