株式会社マイナビは、『マイナビ転職』に掲載された求人の「平均初年度年収」を未経験・経験者求人別に調査し、「2021年7月度 正社員の平均初年度年収推移レポート」を発表した。

全体の平均初年度年収の推移だけでなく、業界別・職種別の年収ランキングが発表され、不動産業界/不動産専門職は平均初年度年収が高いとしてランクインした。
 

平均初年度年収の変化は小さく、未経験者求人の割合が62.7%を占める


募集条件別平均初年度年収推移は上グラフの通りである。2021年7月の全国平均初年度年収は、455.2万円で、前月(454.3万円)から0.2%(0.9万円)の増加、前年同月(455.8万円)から0.1%(0.6万円)減少した。

2018年から2020年の平均は上昇傾向にあるが、今年度の変化は比較的小さいようだ。

経験者求人数は全体の37.3%にとどまり、未経験者求人が62.7%と過半数を占めた。一方で経験者求人の平均初年度年収(509.4万円)は未経験者求人(422.0万円)よりも90万円近く高くなった。
 

業種別平均初年度年収ランキングで「不動産・建設・設備」は3位


業種別に平均初年度年収ランキングを見ると、「コンサルティング」が最も高く516.1万円、2位が「IT・通信・インターネット」で504.2万円、そして「不動産・建設・設備」が483.9万円で3位にランクインした。

未経験者求人に関しては、「コンサルティング」の477.8万円に次いで2位に「不動産・建設・設備」(456.9万円)がランクインした。

「不動産・建設・設備」業界は未経験者求人が63.7%を占め、全体の平均よりわずかに高い。特に「IT・通信・インターネット」や「金融・保険」業界に比べて未経験者でも高い年収が狙える業界といえるかもしれない。
 

職種別平均初年度年収ランキングで「不動産・建設・設備」は3位


職種別に平均初年度年収ランキングを見ると、「コンサルタント・金融・不動産専門職」が最も高く557.7万円となった。一方で専門性が問われる分野でもあるため、未経験者求人者数は全体の平均より少ない54.4%に止まった。

■調査概要
・調査対象:該当月に、総合転職情報サイト「マイナビ転職」に掲載開始された求人情報から、下記除外対象データを除き集計
 ※除外対象:雇用形態が正社員以外
 ※厚生労働省「国民生活基礎調査 所得の分布状況」を元に、所得金額上側1%を本レポートでは外れ値として設定
・調査期間:2021年7月1日~2021年7月31日

参照:PRtimes